鳥水木BOOKS 5「絵描きの植田さん」

こんにちは、鳥飼(とりかい)店長です。

前回のブログ(→鳥水木BOOKS 4「阿呆の鳥飼」)の続きで、
第5回目の気になった本の紹介です。

torimizuki_books5ueda今回のご紹介は、いしいしんじ 作、 植田真 絵「絵描きの植田さん」です。
(いしいしんじさんの作品では「トリツカレ男」も、面白いです。感動です。
他には「ぶらんこ乗り」が読み終わってません。あと、町田康さんと対談集をだし
たりしています。あの伝説のINUとミラクルヤングの町田康ですが、小説は読んだ
ことがありません。オーナーは町田さんのサイン本をもっています。)
この本の表紙には鳥は出てきません。
ですが、中の挿絵(これが主役)には、
とても素敵な、色鮮やかな鳥たちの絵が出てきます。
物語の中にはこんなくだりがあります。
「ぶな木立のなかで植田さんはときおり足を止めた。
梢(こずえ)や幹の陰に休む野鳥たちの姿が見えた。
あらためて目を配ると鳥はそこいらじゅうにいた。
まるで鳥だけの村へ迷いこんできたみたいだった。」
主人公の絵描きの植田さんが、春が訪れる間近の雪山に絵を描きに
訪れた時の一節です。
物語には、小さなスケート上手な女の子(メリ)、
気のいい村のひげの男の人(オシダさん)、
定食屋のおかみさん(元フィギュアスケートの選手)など、
魅力的な人たちが登場し、
その中では植田さんの絵が大事な役割をしています。
小さな文庫本の中の見開きの絵が
とても広がりのある大きな絵に感じてくるから不思議です。
絵の中の鳥の絶妙な「小ささ」もポイントの一つです。
本の中に実際に描かれている絵もとても素敵ですが、
文章の中に出てくる絵を自分の頭の中で想像してみるのも
とても楽しいです。
ぜひ、あなたの本棚に一冊。

てんちょ。

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