鳥水木BOOKS 10 「中国の鳥人」

こんにちは、ショップ鳥水木TORIMIZUKI
鳥飼店長です。

前回のブログ(→鳥水木BOOKS 9 「町田康詩集」)の続きで、
第10回目の気になった本の紹介です。

torimizuki_books10siina今回のご紹介は、椎名誠さん「中国の鳥人」です。
(椎名誠さんは、「哀愁の町に雪が降るのだ」もオススメしたいところですが、
実は、全部読み終わってません。ただ、皿洗いのバイトの店に三島由紀夫が来たとか、
新橋と銀座の間には国境があるなんて文章が、印象に強く残っています。)
今回は、鳥ではなく、鳥人です。
鳥のように人間が飛びます。
主人公は日本人、中国の奥地へ石の採掘権を得る為に訪れる
ビジネスマンです。
全編、ゲラゲラと笑うことができる、想像力あふれる楽しい話で、
中国人の現地の仕事相手との珍道中を、楽しんでいる内に引き込まれ、
読んでいる間、束の間の楽しい旅を味わえました。
(短編ですが、十分に楽しめます。)
同行する中国人の沈さんは、
関西商人と合気道の老人の二人の日本人から、
日本語を教えてもらったという人物です。
たとえば、こんな話し方↓
「まいどおおきに。ゆうべ貴様は心の底まで睡れましたかどうかわかりますか。
睡れたか睡れないか!どっちかいますぐわかりますか。」
(お客さんを貴様扱いです。悪気はなく・・。)
物語は、
「中国雲南の西方では何がおきるかわからないと言われているが
実際本当にまったくわからない・・・」
という、無茶(むちゃ)な設定のもと、
水竜の船が出てきたり、変な妄想に入り込んだり
あげく、鳥人のいる村にたどりつくのです。
主人公は、東京の地で大騒ぎされることをもくろんで、
鳥人の女の先生(燕先生)のもとで飛ぶことを学びはじめます。
そして、ラストへ向かって突き進んでいきます。
(空にダイブ@町田康)
笑えます。
軽妙な語り口、沢野ひとしさんの脱力の挿し絵、
ほんの少し、ふざけた気分になりたい時に
ぴったりの物語です。
ぜひ、あなたの本棚に一冊。

てんちょ。

【鳥水木BOOKS】
鳥に関する本、鳥を題材にした本などを少しずつそろえてご紹介しています。
ぜひ、のぞいてみてください。→鳥水木BOOKS

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
お店鳥水木で、最近おかせてもらえることになった
フェルトの作家の方(Zooz やまもと ゆかりさん)のブログに
リンクを張らしてもらいました。(右下のリンク欄にあります。)
じつは、以前からリンクさせていただいていた、
わにとらにっきのママさんでして、(右下のリンク欄にあります。)
あたらしく立ち上げた、ズーズにっきにリンクさせてもらいました。
お店で見ていただくと、Zoozさんの
素敵な作品のフェルトのモビールがのっています。
写真だけでは伝わらない、
フェルトのなんともいえないやさしい手触りが
とても魅力です。
Zoozさんのにっきは、こちらから。
→ズーズにっき
お店では、こちらに鳥のモビールが置いてあります。
→Zooz-鳥水木

 

banner9↑鳥グッズや鳥モチーフの雑貨が続々、入荷中!ぜひ、のぞいてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA