鳥水木BOOKS 3「ぴっぴら帳」

こんにちは、鳥飼(とりかい)店長です。

前回のブログ(→鳥水木BOOKS 2「文鳥・夢十夜」)の続きで、
第3回目の気になった本の紹介です。

torimizuki_books3今回のご紹介は、こうの史代「ぴっぴら帳」です。
(こうの史代さんは、「夕凪の街 桜の国」が映画化されています。
「さんさん録」という作品も好きで、家事をするのが楽しくなります。)
この「ぴっぴら帳」は、私が鳥を飼うきっかけの一つになった思い出の本です。
それまで、犬と猫しか飼ったことがなく、
動物を飼うといえば犬猫のことしか知らなかったのですが、
住んでいる公団では、犬猫禁止ということで、あきらめていました。
その時に何かのきっかけで読んだのが「ぴっぴら帳」でした。
(同じ作者の「こっこさん」も楽しいです。)
セキセイインコの「ぴっぴらさん」と、主人公の「キヨ子ちゃん」の
鳥飼(とりかい)の日々が四コマ漫画として描かれています。
鳥のちょっとしたしぐさ、飼ってから出会う驚きが
すごく上手に細かく描かれています。
(まだ、鳥を飼っていなかった頃は、こんなしぐさを鳥がするのかと、
笑いながら読んでいました。ほんとうにします。)
この本を読んでから、鳥に対する考えが変わり、
住んでいる公団で、小鳥の飼育はO.Kだとわかった時は、
ドキドキしてしまいました。
これは、本当に飼えるぞと。また動物を飼う生活が始まるとは、
鳥を知るまでは思いもよりませんでした。
(詳しくは、以前のブログ→鳥飼前夜3へ。
それまで、オーナーは犬が飼いたいとずっといっていました。)
毛をふくらませて寝ている時の絵や、ほっぺたをかかせてくれる様子、
驚いた時に細くなっている感じなどなど、実際に飼ってから読み返しても
感心するくらいよく描かれていて、ニヤニヤしながら読みふけってしまいます。
鳥だけじゃなく、出てくる人達ひとりひとりに魅力があって、
四コマ漫画だと忘れてしまいます。
ふつうの生活に楽しみがあって、全体を包んでいるやさしい雰囲気がたまりません。
(四コマ漫画といえば、業田良家「自虐の詩」は名作です。笑えて泣けます。
どとうのラストまで、途中言葉がいらなくなくなります。
吉田秋生の「BANANA FISH」の最後の方も、言葉がいらなくなって絵の力で・・
そういえば、井上雄彦の「スラムダンク」でも最後の方、・・以下繰り返し。)
実際は、ぴっぴら帳のように、自由奔放には飼えないところがありますが、
読んだ時の感動と同じような、日々の楽しさが鳥を飼う中にあります。
ほんのささいなことが小さな一羽の鳥によって変わります。
「ぴっぴら帳」はそのきっかけになってくれた大事な本です。
ぜひ、あなたの本棚に一冊。

てんちょ。

【鳥水木BOOKS】
鳥に関する本、鳥を題材にした本などを少しずつそろえてご紹介しています。
ぜひ、のぞいてみてください。→鳥水木BOOKS

 

banner9↑鳥グッズや鳥モチーフの雑貨が続々、入荷中!ぜひ、のぞいてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA